メリットとデメリットは？第二新卒の未経験の仕事や異業種への転職

一般的に転職は、同じ仕事や業種のほうが成功しやすいといわれています。
そのため未経験の仕事や異業種に転職する場合は、立場を考えて準備することが大切です。

第二新卒が未経験の転職先を選ぶことには、特有のメリットとデメリットが存在します。異業種への転職を考えている第二新卒の方が知っておくと良いことをあげていきます。

メリットは？キャリアチェンジにおいて有利！

第二新卒が未経験の仕事や異業種に転職するメリットは、キャリアチェンジにおいて有利であることです。仕事に適性がないことを自覚したり、業界の今後に不安を覚えたりすることは、どのタイミングにおいても起こりうることです。

しかしそう感じても、キャリアを大幅に変更することは簡単ではありません。
特に年齢が高くなるほど困難になってしまいます。

特定の仕事や業界に長く従事していると、働き方や考え方が染みついており、新しいことを受け入れにくくなるからです。また年配者は給与が高いのが一般的なので、未経験であるリスクを考えて採用を見送る企業もあるでしょう。

その一方で最も若い社会人である第二新卒は、まだ特定の仕事や業界に染まっておらず、新しいことを受け入れる柔軟性を持ちあわせています。そのため新しいキャリアを形成していきやすいメリットがあるのです。

給与の点において、年配者より採用してもらいやすいこともメリットの一つです。さらに新卒よりも、優先的に雇ってもらえるケースも見受けられます。
同じ未経験であっても、ビジネスマナーなどを習得済みなので、教育のコストを節約できるからです。

デメリットは？社会人デビューの努力が無駄になりやすい！

一般的に第二新卒とは、新卒で入社して3年以内の人を指します。
一つの企業で数十年働く人もいることを考えると、3年は短いと感じるのではないでしょうか。

しかし新卒で入社した直後は、非常に密度の濃い会社生活を送ることになります。スキルを身につけたり人間関係を構築したりするなど、働いていくための土台を必死に作ることになるからです。

学生時代とギャップが大きくて苦労することも多いですが、土台を完成させるとその企業で働きやすくなります。少し余裕ができて、仕事を楽しいと感じ始めるのもそのタイミングが多いでしょう。

第二新卒はキャリアが少ない分だけ、入社後に築いてきた土台が貴重な財産であるといえます。しかし異業種に転職する場合は、そのような貴重なスキルや人脈はすべて無駄になってしまう可能性が高いです。

キャリアが短く他に誇れるものが少ない第二新卒にとって、それは大きなデメリットであると考えられます。

転職せずに働き続ける場合だけでなく、同業種に転職する場合でも、これまでに築いた土台を活かせる可能性は少なくありません。それに対して異業種に転職すると、多くの場合は再び一から築きなおす必要があるのです。

メリットとデメリットを把握することが転職成功のカギ！

未経験の仕事や異業種に転職する場合は、採用担当者に好印象を与えることが大切です。そのためには、第二新卒のメリットとデメリットを考慮して対策を立てる必要があります。

優れたスキルを持つベテランの転職志望者ではなく、未経験の第二新卒を雇うということは、若さやポテンシャルも重視しています。そのため、自分のわずかなスキルにこだわってアピールすると逆効果になるかもしれません。

それより未経験なのでスキルが未熟であると認め、熱意やキャリアプランなどをアピールしたほうが活躍する姿をイメージしてもらいやすいでしょう。

また採用担当者は、採用してもすぐにまた転職してしまうことを懸念しています。若手を採用する場合は、自社でキャリアを積んで長く貢献できる人物になってもらいたいからです。

短期間で未経験の分野に転職しようとしている第二新卒は、すぐに転職することを疑われても仕方ありません。
そのようなデメリットがあることも考慮すると、やはり熱意やキャリアプランをアピールすることが欠かせないといえます。

今回紹介したようなメリットとデメリットを把握したうえで、転職を成功させるための準備をしましょう。